
準備するもの
<用具> 写真は管理人が最近使っているものの例です。右上から…。・木工用ボンド
(先の太さが異なるものが2本写っているが、使いやすい方1本でよい)・スティックのり
・マスキングテープ
・三角定規か直定規どちらか(15cmほどあれば十分です)
・カッターマット
・カッター
(写真では2本あるが使いやすいもの1本でよい。)
・小さなヘラ
(私は竹の割りばしの先を平らに削って自作しました。内側から押し出したり、押さえたりする時に使っています。あると便利。)

・裁縫用の目打ち・千枚通しなど、先がとがっていて力を加えられるもの
(折り筋をつけるためのもの)
・ピンセット
(細かな型紙を折るのに便利)
・スチール定規(仕上げに縁を切りそろえるときに使用)
<材料(用紙)>
・内側の用紙(A5サイズ)ケント紙などある程度コシのある白い紙。
よく見かけるのはA4なので、それを半分に切ればA5になります。私は厚さが157.0g/m2のケント紙と、厚手の上質紙(157.0g/m)を使っています。
・型紙印刷用紙(B5サイズのコピー用紙)
・カバー用の紙:やや厚手の色画用紙。
A5サイズより数ミリ大きめにしておくと、あとで切りそろえる時にケント紙を切り落とす分量が少なくなります。最近使っているのはマーメイド紙(連量153kg)です。

当サイトでは、作品の用紙サイズをA5にしてあります。これだと完成作品は定型封筒で郵送できます。
型紙は別の用紙(B5普通紙)に印刷して、2枚同時に切る方法をとっています。ケント紙に印刷しないため仕上がりがきれいです。
印刷した型紙の裏側にケント紙を貼り付けます。型紙の「A5」と書かれた枠に合わせて貼ります。制作途中でずれないよう、マスキングテープで上下左右の4ヶ所を固定してください。

折りやすくするために、ケント紙に折りスジをつけます。型紙の折線(赤い線と水色の線)に合わせて定規をあて、目打ちや千枚通しなど先のとがったもので少し力を込めて線を引きます。下のケント紙にくぼみができるくらいの強さで引いて下さい。
※ 必ず定規を使用してください。
※ 先の尖ったものは、まっすぐ立てると紙が破れることがあります。斜めに傾けて引いて下さい。

次に、カッターで黒の実線部分を全て切ります。
線だけの部分は「切り込み」、灰色に着色された部分は「切り取り」になります。二枚重ねなので下のケント紙まできちんと切って下さい。

切り忘れがあると、折り畳めなくなってしまいます。全ての線を切り終ったことを確かめてから、ケント紙をはがします。

ケント紙を、折り線に沿って折り畳んでいきますが、最初から一気には折り畳めません。できる場所から少しずつ、折りクセをつけていきます。幅が広いところは、指でつまんで折れますが、狭いところは指先で押し込むようにするとクセをつけやすいです。力まかせに折るとよけいなところに折りじわがついてしまうので、様子を見ながら力加減に気をつけて進めます。

ある程度全体に折りクセがついたら平らなところにケント紙を置き、Aをゆっくり手前に引き起こしながら、Bをつまんで(または後ろから押し出して)手前に引っ張り出します。
Bを完全に手前まで引き出せたらしっかり押しつぶし、Bを指でおさえたまま、今度はCをつまんで手前に引き出します。CもBと同じように押しつぶし、最後にA全体をしっかり押しつぶします。
BやCの部分が手で持ちにくい場合は、ピンセットで引っ張ったり、裏からヘラで押し出してください。

完全に折り畳めると、図のように平らになります。
このあと、外側に色画用紙を貼り付けます。
カバー用の紙を二つ折りにし、ケント紙とカバー用紙の折り目を合わせて接着します。カバー用紙を90°くらいに折った状態で合わせるとやりやすいです。

接着は片面ずつ。
スティックのりがしわにならず便利なのですが、接着力が弱い場合もあるので、私は周囲の部分だけ木工用ボンドを使っています。先にスティックのりを塗り、その後木工用ボンドを塗ります。(速乾タイプは乾きやすいので、そうではないボンドの方が使いやすいように思う。)
折り目に近い部分がきちんと接着できていないとスムーズに開閉できない場合があるので、できるだけ紙の端まできちんと塗りましょう。

反対側の面も同じようにスティックのりと木工用ボンドを塗ります。(余計な場所に接着剤がつかないよう注意。)

左図のように90°くらいにした状態で接着すると、開いたとき・畳んだとき両方ともきれいに仕上がります。

貼り終わった後、ケント紙と色画用紙の縁がずれているので、端を少し切り落としてそろえます。
スチール定規を当ててカッターで切りますが、ずれやすいところなので気をつけて下さい。カッターを持つ手よりも、定規を押さえる手の方に力を入れるのがコツです。
ずれないように(&手を切らないように)定規をしっかり押さえてゆっくり切って下さい。
カッターに力を入れすぎないように。普通の力で十分切れます。(1回で切れない場合は同じところを切り直せばよいのです。)

これで完成です。